笹谷(ささや)温泉
一乃湯

山形自動車道の笹谷I.C.から１ｋｍほど先代方面へ戻った、周りに何もない山の一軒宿です。昔から続く古い湯かと思ったのですが、平成元年に開湯した新しい湯とのことです。宿の前は車で満車状態。日帰り入浴も積極的に行っているようなので、その車のようですが、宿泊客もけっこういるようです。斜面に建っている宿なので、玄関は一階となり、浴室は階段を下りた所にあります。

けっこう広い浴室ですが、冬場のためか、湯気モウモウであると共に照明が暗めで、ちょっと視界がよくありません。奥に１０人ほどが浸かれる温泉の湯船が２つと手前に白湯の湯船。そしてサウナと水風呂があります。 　暗くてよく分からない湯でしたが、赤さび色をした湯で、加熱循環しているようです。湯を口に含むと、甘しょっぱく、ざらついていて土っぽく、ちょっと硬めの湯です。この湯はぼうしょう泉と塩化物泉、鉄泉が自然に混じり合った、全国でもここにしかない湯としてアピールしています。１階の大広間には飲泉用のポットが用意してあり、一口飲んでみました。わずかに赤みを帯びた透明な湯で、赤っぽい湯の花も浮かんでいます。口に入れると、甘しょっぱく、しっかりと鉄分を感じる湯でした。

内湯からそのまま扉を開けると岩造りの露天風呂につながっています。湯口ではかなり熱く、奥に行くとぬるめになっています。昼間だとどのような景色が広がっているか分かりませんが、周りに何もなく、灯りもない漆黒の闇に吸い込まれて行きそうな感じがしました。

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