城山温泉

京町温泉駅から少し車を走らせた田園地帯に湧く温泉です。湯主さんの母屋の隣にポツンと湯小屋があり、お家の湯を借りているような気がしてしまいます。お話を伺うと、先代さんが小原庄助さんを夢みて掘った温泉だそうですが、いい湯だという評判が広まり、一般に開放するようになったのだそうです。そのためか？銭湯として営業しているようです。

浴室に入ってまず驚くのが、その堆積物。洗い場なんか「磯」にようになっています。ひょこっとヤドカリなんかが出てきそうです。もちろん湯船の中も堆積物でいっぱいです。 　湯は赤さび色。２つに仕切られた、大きな湯船は熱め。小さい方はぬるめです。すべすべ感のある湯で、湯口の湯を飲むと、金気味と共に炭酸を感じました。

洗い場から湯船の縁まで盛り上がってしまった堆積物。知らない人が見たら、「掃除をしていないからこんなになってしまうんだ！」と言ってしまいそうです。実際、この浴室を見て、湯に浸からずに帰ってしまう人もいるそうです。 　湯主さんのお話では、現在、最高で５０cmほどの堆積物で埋まっているそうです。湯を使いだした時は１日に１cmも堆積物が積もってしまったそうですが、７年ほど前に新しく源泉を掘り直してからは、そこまでは積もらなくなったんだとか。それにしてもものすごい。こんなにものすごい堆積物は滅多に見られるものではありません。えびのに行かれたら、ぜひ寄ってみてください。

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