大網温泉
湯守 田中屋

塩原１１湯（大網、福渡、塩釜、塩の湯、畑下、門前、古町、中塩原、上塩原、新湯、元湯）と呼ばれる塩原温泉の入口ある一軒宿の温泉です。大網温泉の売りはなんと言っても渓流沿いにある露天風呂です。館内に展望風呂もあるそうですが、別料金となるので、ここは迷わず露天風呂を選びました。

露天風呂は宿の反対側の入口から３００段余りの階段を下りて行かねばなりません。行きはよいよい、帰りは地獄の道行きです。 　階段を下りていき、最初にあるのが女性専用の”美人湯”です。女性専用の浴室だけに中がどうなっているかは様子は分かりません。

”美人湯”のすぐ下のあるのが、混浴の”仙郷湯（せんきょうのゆ）”です。大きな岩風呂で川を望みながらゆったりと湯に浸かることができそうでしたが、残念ながら清掃中で湯に浸かることはできませんでした。

仙郷湯の下にあるのが、小さな枡形の石門湯（いわまの湯）です。

一番下の渓流沿いにあるのが”河原湯”です。自然の巨石を利用し、コンクリートで固めた湯船のようで、川が増水すれば沈んでしまうような所にあります。それにしても不思議なのは、石門湯、河原湯ともにトーチカのような造りになっていること。何か意味があるのかな？と思いながら湯に浸かりました。 　湯は無色透明。癖のない柔らかい湯です。川のせせらぎと、ときおり鳴り響くカジカの声に世間の喧噪を忘れて湯に浸かっていました。

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